そばや 吉祥庵

夕食は何にしようかとカレーか蕎麦にでもしようと見ていると、ちょうど良い所が紹介されていました。
お気に入りのカレー屋さん200: おすすめその106 そばや吉祥庵(目白)
というわけでカレー蕎麦にすることに。
山手線を何故か逆回りに乗ってしまったのでかなり時間をかけて行くことになってしまった。目白と目黒勘違いしていました。
ちょっと狭い階段を登って2階へ。趣のある店内。ジャズが流れています。席はそれほど多くないので沢山で来ると大変なことになりそう。
夜の8時過ぎという時間帯でも結構人が入ってきました。儂一人だったので相席に。昼時はかなり混みそうですね。


まず最初はお酒とおつまみに蕎麦味噌を。あとからカレー南蛮をもってきてと注文。
たあぼうさんは最初に酒を注文されていなかったのでお茶が出てきたようですが、儂はそう言うわけで酒が出てきました。
ちょうどよく冷えていて美味しい。そして蕎麦せんべいがお通しに。サクサクしてクッキーっぽいところもあるせんべい。それと一緒に蕎麦味噌を頂く。
蕎麦味噌はしゃもじに乗ったモノを焼き上げたタイプ。ネギが微妙に苦いのが良い。蕎麦の甘みとちょうど反対の苦みの調和が口の中に広がる。ネギだけではなくショウガのようなほんのりとした苦みが酒を進ませてくれる。
辛めの酒に合うちょっと辛めの蕎麦味噌だね。


と、呑み終わる前に蕎麦が。
鴨南蛮……あれ?カレー南蛮と言ったつもりだったけど聞き間違えたのかな、儂もちゃんと復唱したのを聞いていなかったし。
でもちゃんと交換してくれました。ごめんなさいそしてありがとう。
考えてみると鴨南蛮でも良かったんだけどね。


で、呑み終わった頃に改めてカレー南蛮をもってきてくれました。
ほほう、これはまた良い香り。
水が美味しいというのをここではじめて味わえることに。
硬水というかミネラルを多く含んでいる水ですね。うん、確かに美味しい。
で、お蕎麦をすすります。
まずはほんのりと片栗粉の香りが。これがとても良い香りなんですよ。上品で柔らかい。汁をそのまますする。透き通っているが決して味が薄いなんて事はない。でもしつこくないちょうど良いところ。
薬味も良い。ネギの苦みと汁の甘み鶏肉のジューシーさそれぞれがそれぞれを引き立てている。もちろんそれは蕎麦も一緒。カレー南蛮でありながら自己主張している甘みの強い麺。カレーの奥からほんのりと先ほどの片栗粉とそば粉の香りがする。ここまで自己主張の強い麺だからこそ。
いやー、これはかなり美味かった。


ちょっと気になったのでせいろも注文してみる。
替えせいろというお変わり用の少し安いせいろがあると説明してくれたのでそちらをお願いすることに。
店員さんの態度が良くてこちらも丁寧語になってしまうよ。
うむ、甘い。麺が甘すぎる。まず麺だけを頂くのだけど、噛むとじわっと甘みが広がる。
それに対抗するために汁はかなり辛め。苦いくらい。
ネギやわさびの薬味をしっかりと入れて、すこし多めに汁につけて食べないと駄目なくらい甘い。
これはこれでなかなか面白い。
もちろん甘いということは香りもしっかりとしているそういう麺です。店内から石臼が見れるけどあれにいろいろ秘密があるんだろうな。
そば湯もその濃い味の残るものでとても美味しく仕上げることが出来ました。そば茶が最後に出てきたけどこれも美味しかった。
正直この手の麺は、暖かくしっかりと味のあるカレー南蛮やとろろなどのお蕎麦に合うと思います。


近くに寄ったらとか言わずにまた何らかの機会を作ってでもこの店には来ますよ。
本当に美味しかったのでオススメです。
 
〒171-0031 東京都豊島区目白3-5-10 川瀬ビル2F
年中無休
11:00〜22:30
焼き味噌:420円
麓井(日本酒):630円
カレー鶏南蛮:980円
替えせいろ:580円