Sony α700 レビュー

過去のαのシャッター音が良かったとか行っている時点で、わかっていない記者なのが残念。ミノルタの頃からシャッター音は今ひとつなのがαでした(過去形)。
フラッシュのマウント部分が壊れやすい(部品代約9800円+工事料15000円)は正直どうかと思うんだ……。でも、個人的に不満に思っているのはそこだけだったりします。早く修理完了してくれないだろうか。
フラッシュを使うとアンダーになりやすいのはデジタルαの特徴なのかα-7 Digitalと似たような傾向です。その辺は調整必要だけどコニカミノルタの頃に比べてかなり安定しているので、補正もしやすい。
で、コニカミノルタの頃黄色傾向に強くなる部分、輪郭線が太くなる(=シャープネスを強めにかける)傾向が減り、ソニーになってからは透明感があるような絵になっている。好みの違いなんだろうけど、以前のこってり画質の方が儂は好きかな。現像時にちょっと濃いめになるようにいじってしまう。
クリエイティブスタイルでいじればいいのかもしれないが、まだそこまでいじる前に修理工場行きなので。
設定は、もっと細かく設定できた方が良かった。ISOオートのISO100が無いとか、AFポイントの任意の場所への1点固定とか、操作のレリーズ以外のロック機構とか、Cボタンにもっと様々な機能を割り振るとか、バッテリーの切り替え設定で1が無くなったら2に自動的に切り替えるとか、もっと色々やりたい。
測距点の形状が見やすいというのは記事の通りだな。太すぎれば今度は見にくくなるしで難しいのはわかるけど。


バッテリーの1%単位表示はとにかく便利だったり、シャッター(レリーズボタン)が浅い位置でも切れてしまったりするのも慣れると手ぶれ防止に役立ったりと細かい部分での気配りが良くできている。
デジカメαを触っている人なら感じている不満点がかなり解消されている、素晴らしいカメラだと思う。ちょっと触っただけではその違いがわかりにくいのが残念だけどね。
とにかく設定も細かく、D-Rなど面白い機能があるので、色々いじりがいのあるカメラです。だからこそ中級者クラスなんだろうな。いきなりこのカメラを最初に触ってもわからないだろうし。
D-Rがあるものの、基本的には濃淡をはっきりさせる傾向にあるので、それが気に入る人には良いカメラだと思います。一眼レフだとその階調性を見せるためにそういう方向にしなかったですからね。