「時をかける少女」の上映劇場があんまりにも少ないので、はてなマップで表示してみたよ

[情報元:n-standard]
この少なさは異常ですね。拡大する予定はあるとのことですが、日本海側や東北北部や北海道東部の人間にはつらいな。
マニア向けと言うよりは、一般的な内容でよけいな事を考えてみてしまうと面白くない作品なだけに本当にもったいないです。というか、自分が行ったときにもそれ風の格好の観客が多かった。自分も含めて。
小説も映画の旧作も見たことが無かったけど、興味が出てきたので小説を読んでいくつか疑問だった事がわかった。タイム・リープの能力だけではなくテレポーテーションの能力も備わっているんですね。普通にタイムリープだけの能力なら地球の自転に巻き込まれて宇宙空間に投げ出されてしまいますから。そしてもう一つの時間に関係する能力は、そういうことなのか。
友人との関係などが小説をなぞる形で作られているので、できれば映画を見た後に小説を読むことをお勧めします。
映画も旧作を見たらまたわかることがあるのだろうか?芳山和子の元に写真が残っていたりするし。醤油の香りとか意味不明なキーワードをみたりしたし。DVDレンタルでも探してみるかな。


以下ネタバレ含みます。
未来人千昭の能力で過去に戻ったときに、主人公真琴は中途半端にもう一つの結末を知っていたのは何故だろうか?完全に過去に戻っているのなら真琴は功介とボランティア部の後輩果穂が亡くなった以降も知っているはずなのにその記憶は無いし、でも事故が起きる寸前までの記憶は残っている。
時間移動ネタをする場合はどうしてもこの手の矛盾は出てくるものですが、上手いごまかし方を考えておいて欲しかったな。
真琴の最後の1回が復活したと言うことは、同様にあの後も千昭が真琴の最後の1回を復活させてしまえる可能性があること。これをすれば無限にタイム・リープし続けることが可能。
川に飛び込んだときに、一瞬だけ過去に飛べたというのもよくわからない。
と、まぁ多少の?はあるけど、そんなことを言うと何故加速して前転するだけで過去に戻れるのかという疑問が出てくるしね。すこしふしぎのSFとしては十分に楽しめました。
幸や不幸、皆を全て幸せにする事はできない、人生は一度きりというごく当たり前の話だけどそれだけに共感を持つ部分が大きい。原作にあったエロティシズムを一切廃し青臭さの残る青春ものにしたのも主題がよりわかりやすくなっている。無理でも努力するその姿が格好良い。だから無理でも努力したくなる青臭いがそれをしようとする勇気をもらえる映画でした。