自由に、安全に闇討ちする権利

[情報元:Stressful Angel]
自分の発言に責任を持たないこと、自分の発言を削除してもらいたくないこと、他のサービスに乗り換えることはそれぞれ別のことであり、「ユーザ」とひとくくりに見ている失敗するタイプの経営者の視点ですね。ユーザが求めているモノは一つで様々な人間を相手にしているという感覚を失ってしまう典型的状態かと。個人サイト運営などの小さい範囲を相手にするにはそういうユーザを固定することは良い方法なのですけど。
それと個人情報の取り扱いや犯罪行為に関しても別であり、ひとくくりにして誘導しようとして違和感があるモノの納得させられる文章であることを見ると話し上手な人なんだと思う。
この小倉さんのように自分の名前を出して発言できるような人は少ない。大抵はハンドルネームを利用するなど個人の特定を避ける。自分の名前を出すことで仕事が手に入る訳でもない一般人にとって個人情報は資産であり奪取されることは損失となるからだ。それを見せたくないというのを闇討ちというのならそうなのかもしれない。そしてそういうレッテルをユーザ全員に貼り付けだしているから反発していたりする。
まぁ、ある程度のユーザの反発は想像されていたのだろうけどあまりにその規約改正が中途半端でいい加減であったモノだったから、知識のある人からまで反発を喰ったというのが今回の大きな問題点だと思う。弁護士だったら法的解釈も含めてその辺りを突っ込んで欲しかったが。
今までこの手のサービスでは法律やセキュリティに関して知識のある人も使っているのだから安心だろうという感覚がユーザを引き寄せる材料になっていた。きちんと規約を隅々まで読んで理解しているような人は正直少ないでしょうから、そういう理由で安心しきっている人もいるだろう。それは儂ですが。
だから今回もそういった人たちを納得させられるような規約改正なり個人情報収集を行えば良かっただけなのだと思う。削除の基準があまりに拡大解釈できてしまったり、個人特定に不要な性別などの個人情報まで収集しようとしている事さえなければここまで大騒ぎはされなかっただろう。
個人情報や自分が書いた文章という本人にとっては金銭でははかれないモノを預けることになるわけですし、その感覚の違いは経営者側には理解しがたいのだろうな。
誹謗中傷や写真公開などを行う犯罪者が増えることは、同サービスを利用しているユーザから見ても益にはならないしそういうのは取り締まって行くのは当然ですが。