TBNでのコミケレポ掲載停止の訳

企業ブースが撮影禁止というのは初めて聞いた。自分は普通に撮影できるモノだと思っていたし、撮影してしまっていた。
握手会とかイベント時には撮影禁止だし、特定の限定公開ムービーとかも撮影禁止だけど、そういうのはわざわざ「撮影禁止」という紙が貼られているわけで、そうじゃない場所まで撮影禁止というのなら、あの張り紙の意味がおかしいことになってしまう。
むしろ、展示物とか撮影するときには撮影しやすいように配置してくれたり、そもそもレイヤーさんというかこの場合コンパニオンと言うべき人は快く撮影に応じてくれるし。
掲示板に書かれたような情報ではなく、ソースがどこかに無いかな?
もともとどういうレポートが掲載されていたのか知らないけど


その辺はよくわからないから、コミケでのコスプレ写真掲載までの流れを自分なりにまとめてみた。

準備1:撮影用具

 ◎カメラ
  当然これがないと話になりません。
  できればシャッターボタンを押してから撮影までの時間が短い一眼レフがおすすめ。シャッターチャンスを逃さないためにも。背景をぼかしやすいので、後ろの人に目線やモザイクを入れる手間が減るという利点も。
  広角側に強いズームレンズのカメラがおすすめです。
  焦点距離が28mm以下〜の一眼レフの標準セットレンズがこれに当たりますが、もう少し広角側が欲しいことも多いので、余裕があればそういうレンズも。
 ○フラッシュ
  逆光撮影のケースが多いので、できれば外付けフラッシュが欲しいところ。
  外付けなら光量は大きいし、連写もしやすい。
  光を和らげるディフューザーはあればあったで良いけど、ティッシュをフラッシュの前に貼り付けるだけでも十分。
  360度、どの方向にもレイヤーさんがいる上に、海沿いのバックが何もない優良撮影ポイントところは完全に逆光地帯になります。
 ○縦位置グリップ
  基本縦位置撮影なのであると便利。無くても対応できます。
 ○予備バッテリー
  フラッシュのバッテリーも含め予備を用意しておきましょう。
  近くのコンセントから充電するような行為は、窃盗という立派な犯罪ですから止めましょう。
 ○予備メディア
  主要メディアは富士フイルムが、コスプレ広場で販売するようになりました。
  ただ、SDカードとxDピクチャーカードしか無かったと思うので、自分のカメラに合うかどうかもわかりませんし、あらかじめ用意しておいた方が良いです。
 ×三脚・一脚・レフ板
  人混みの中で使うと危険なこの手の撮影用具は使用禁止です。
  気持ちはわかりますが、広げたりのばしたりしたときに30cmを超えるような撮影機材は、レンズも含め使えないので気をつけましょう。
 ○レンズふき
  人にさわられたり、レンズを思わず指で触ってしまったりしてしまうことがあるので、レンズふきは小型のモノで良いのであると便利。
 ○ブロア
  上と同じ理由であると便利。だけど、結構かさばるから余裕があれば。

準備2:記録

 ◎名刺
  撮影してもらった写真を見たいというレイヤーさん、変な風に写っていないか気になるレイヤーさん、後々掲載を止めて欲しいと思ったときに連絡したいというレイヤーさんなど、連絡先は教えておきましょう。
  儂も2日目途中で切らしてしまったり、思った以上に消費するので多めに用意しておきましょう。
  ペンネーム、サイトURL、できればメールアドレス程度の簡単なモノで十分です。
  奇抜な形状や大きさのモノは、名刺ケースに入れられないので避けましょう。
 ○名前記載ノート
  レイヤーさんが使う名前をコスネーム、略称CNと言います。ペンネームみたいなモノです。
  これを書いてもらうノートやボードを用意すると間違いが少なくなります。
  なんのコスチュームなのかも記載できるようにしておくと、更に間違いが無くなります。
  筆記用具も忘れずに。

準備3:その他

 ◎ビニール袋
  透明な少し大きめなモノを2〜3枚用意しましょう。
  いざというときにカメラを包んだり、小雨なら液晶画面見ながらそのまま撮影も可能。
  上記のメディア、名刺、名前記載ノートなど、濡れては困るモノも入れておけます。
  実際には撮影意外にちょっと使うことが多い、優秀な道具です。
 ○テープ
  各種補修やビニール袋をしっかり閉じるとか、結構役に立つので1つあると便利。

準備4:心構え

 ◎コミケカタログ
  できればCDよりも本の方が注意事項を確認しやすいのでお勧めです。事前に撮影に関連する部分は読んでおきましょう。
 ○事前知識
  自分が好きなキャラクターがいる場合にはそれを熟知しておきましょう。
  名前(できればフルネームや裏の名前、変身前の名前まで)、得意のポーズ、必殺技名などは最低でも覚えておきましょう。周辺のキャラ、例えばマスコットキャラなどの名前も忘れないように。
  あまり興味のないキャラクターについてもなるべく知識として身につけておきましょう。
  特にギャグ系のキャラは必須です。
 ○天気
 天気予報は必ず見ておきましょう。
 雨や雪であれば防水タイプのデジカメが優位です。

当日朝

 ◎身だしなみ
  小綺麗な格好で、でも動きやすい格好を。結構歩き回りますから靴は履き慣れた物を。
  白い服だと、目にハイライトを入れる効果があるのでお勧め。
  できれば当日の朝にお風呂に。歯磨きも忘れず。レイヤーに少しでも良い印象を持ってもらえるようにしておきましょう。
  衣装に引っかかってしまったりしないよう、爪は必ず切っておきましょう。
 ○荷物
  忘れ物がないようにチェックを。特にバッテリーと記録媒体は忘れずに。(経験者は語る)

会場入場

 ・東京ビッグサイト
  コスプレが行われる通称コスプレ広場は、開場すぐは行列整理のためにほとんど利用できません。また着替えている時間がありますのであまり早すぎても人がいません。
  早くに並ぶのなら同人誌を購入、またはより近い企業ブースに最初に行くよう計画しましょう。または11時半頃になると入場制限が解除されスムーズに入場できるのでその時間帯を狙っていくのも良いでしょう。
  ただし、コスプレ広場は15〜16時までしか開いていないので時間との闘いでもあります。
 ・広場入場
 正面から入り、逆三角形下を抜けて、右側の階段を上るとコスプレ広場です。案内板や誘導係の人の指示に従いましょう。ちなみに誘導係の人が声をかけていますが、段差トラップには注意。
 入場は無料です。撮影も無料です。
 入場口はコスプレイヤー入り口のさらに奥側なので間違わないように。看板をしっかりと確認すること。
 「さいと」という注意事項などが書かれた紙を貰って入場します。入り口付近は混雑するので一度広場奥まで進んだ後に、必ず目を通しましょう。
 カメラを準備して撮影開始です。

撮影

 撮影には3パターンがあります。ここではそれぞれ列、囲み、依頼という名前で説明します。

 ■列
  レイヤーと撮影者が1対1になる形です。順番待ちの撮影者は列を作って待機します。慎重に一枚一枚撮影したい場合にこの状態になります。
  人数が増えると自然と囲みの形になります。自分の番になったらいきなり囲み状態になることもあります。
  基本的にコミケは「囲み」です。「一緒にお願いします」など脇から撮影するのはルール違反ではありません。
  待っている間に床を撮影しておくなど、カメラの設定の確認をしておきましょう。ファインダーを覗く一眼レフの場合ちょっとした設定ミスに気がつかないこともあります。
 ・始まりの挨拶
  自分の番が来たら「よろしくお願いします」などこれから撮ることの意思表示をします。撮影する枚数があるのなら「5枚お願いします」と言っておくとレイヤーや後に並んでいる人もそれに合わせてくれます。
 ・撮影
  1対1で撮影できるのでポージング等を依頼できます。そのキャラクターにあった物を覚えていれば依頼してみましょう。なるべく声をかけて撮影するタイミングを伝えるように。
 ・掲載依頼
  撮影終了後はWebへの写真掲載の可否を訪ねましょう。拒否されることも当然あります。
 ・終了の挨拶
  「ありがとうございました」など感謝の言葉を忘れずに。
  長時間撮影した場合には、後で待っていた人にも挨拶しておくと良いと思います。

 ■囲み
  レイヤー1人に対してその周りを囲む形で複数人が撮影する形です。
  一度に沢山撮影できますが、反対側の撮影者が写ってしまったり、目線をもらえる時間が少なかったりします。その代わり様々な人の様々な依頼でポーズを取ってもらえます。列よりも長時間撮影することもできますし。
  囲みを見つけたら、脇の方か隙間を見つけて参加します。前の方に移動したら、しゃがんで後ろの人も撮影できるようにしましょう。「撮影させてください」「一緒にお願いします」という一言を忘れずに。
  列からスタッフの誘導で囲みに変わることもあります。
 ・目線
 「こちらお願いします」「目線お願いします」など少し大きめに声をかけて振り向いて貰います。手を振ったりする方法は目立ちますが、カメラをホールディングし直すのに時間がかかるので難しいです。
 ・終了
  十分撮影できたら「ありがとうございました」と挨拶するか、会釈をして後の人と場所を交換しましょう。「下がります」などと声をかけて道を空けてもらわないと下がりにくい場合があります。
  その後掲載依頼をするのでカウントまで待ちましょう。
 ・カウント
  長時間レイヤーを占領する形になるので、レイヤーの依頼や疲れてきた頃合いを見てカウントをスタッフや撮影者が行い0:ゼロと同時に終了になります。
  「ありがとうございました」など感謝の言葉を忘れずに。
 ・掲載依頼
  解散後、Webへの写真掲載の可否を訪ねます。
  あまりに長時間開放されず、レイヤーもまだまだいけるようなときには「インターネットに写真を載せても良いでしょうか?」など邪魔にならないように声を脇の方からかけるのも一つの方法です。
  そのほかレイヤーさんが疲れているようなら「カウントをとりましょうか?」などと声をかけてOKをもらえれば、「(5〜)10秒カウントダウンします」と、5〜10秒(遅めに)カウントダウンした後に「撮影終了してください、カメラを下ろしてください」と撮影終了してもらい、その後レイヤーさんと交渉するようにする方法もあります。

 ■依頼
  レイヤーさんへ直接写真撮影の依頼をします。
  「●●(キャラクター名)ですよね、写真よろしいですか?」などと声をかけてみましょう。
  終了してみるといつの間にか後ろに列ができていることがあります。
 ・場所
  場所をある程度確保できるところまで移動しましょう。空いていると思ったらいつの間にか人混みの中という事もありますので、周囲を先読みしておきます。
  壁際など背景に人が入らない場所は撮影に良いだけになかなか空かないです。
 ・開始
  撮影前に「それではお願いします」などこれから撮影が開始することを伝えます。
 ・終了
  「ありがとうございました」など感謝の言葉を最後に。

終了

 16時(最終日は15時)で広場閉鎖になります。
 体力に余裕があるのなら、ゴミ拾いも手伝いましょう。
 コミケ自体は16時までですので、混雑する前に帰宅してしまうのもいいですがのんびりと同人誌を見たりするのには十分な時間です。
 撤収しないピコ手を見て回ると意外と面白い掘り出し物もありますし。

帰宅

 撮影した写真をまとめてアップロードします。
 レイヤーさんの名前はわかるけどサイトがわからない場合には、Cure コスプレイヤーコミュニティサイトが参考になります。
 コスプレ画像投稿コミュニティ コスタイプ COSTYPEを利用しているレイヤーさんもいます。
 この辺のやり方は省略します。
 肖像権の問題になるので、背景に写っている人が確認できないよう目線やモザイク、笑い男マークなどで隠すようにしましょう。
 後はリンク集を作っているサイトへリンク依頼をするなどしましょう。私はしませんが。