「剣と魔法の博物館」第六十六回を掲載:正宗(まさむね)

無銘大磨上(名物観世正宗)

[情報元:かーずSP]
刀剣類の中でも最も好きなのがこの正宗。
とにかく其の刃文、沸出来の美しさは格別。流水のような雲のような不思議な柔らかさがある。人を殺す為の武器であるはずなのに。そして太めで幅広の重厚な作りなど東京国立博物館などに展示されているので是非見て欲しい。最初から美術品目的で作ったのじゃないかと思うほど。
尚、代表作のほとんどが国宝です。
そこから、神に捧げるお供え物としての刀を作っていたのではないかという説もあります。
贈答用として使われるようになり、美術品扱いされるというのもその流れかと。平和な時代にこそ表に出てくる刀というのがまた魅力的。
武器としての逸話もあるにはあるけど、せいぜい籠手割りと、手甲を叩き割るくらい。兜割とか鎧ごとぶった切ったとか10人斬り殺したとかそういうのは無いので、武器としての評価が低いのがわかる。というか、そもそも美術品だからそれを武器として使おうとはしなかったのでしょうね。