室町 砂場

ちょっと早い年越し蕎麦を食べてくる。
天ざる、天もりをはじめて出したと言われている老舗中の老舗。砂場。日本橋と赤坂にお店があるうちの日本橋の方に行ってきました。
話に聞いていたけど上品そうな初老の人が多いお店です。今までの蕎麦屋とはかなり客層が違う。禁煙席がきちんと儲けられています。見渡したところ煙草を吸っているような客はいなかったので完全に別れているのかな。うれしい配慮です。
店の雰囲気はさすがに良いですね。2枚扉をくぐってはいると開放感あふれる店内。従業員も明るくとても良い。
少し大きな卵焼きと日本酒を最初に一杯。卵焼きがなかなか美味しいという話を聞いていたがこれはまた珍しい味。ウニと卵を合わせたような不思議な味がする。美味い。日本酒の種類が少なかったけどつまみにあったものしか置いていないと好意的に取ろう。
さて、当然食べるのは天ぷら蕎麦。小エビのかき揚げ天がほくほくしていて美味しい。汁につかっているのにそれでもサクサク感を失わないのは凄い技術だ。つるつるとのどごしが良い麺とちょっとしょっぱめに仕上げられた汁も絶妙。量が少ないのは残念だけど。
まだお腹が余裕があったので別製ざるそばを追加注文。
ここは頼んでから出てくるまでの時間が短いのが良いね。さすが日本のファーストフード。
んー、冷たいお蕎麦の汁なのですが苦い。辛いとかしょっぱいではなく苦い。口の中から鼻にかけて炭のコゲが少し入ったような味がしてしまう。別製ざるそばは更科(蕎麦のみの中央部分)と卵のために香りが少なく、卵ののどごしを引き立たせた麺だけにその香りが残ってしまう。これだとざるの方がこの汁には合っているかもしれない。
味は絶品ではないが誰でも食べられるモノで、少々高いが店の雰囲気を味わいたい場合などには良いかもしれません。