フィルターたばこにより肺癌(がん)のタイプが様変わり

葉巻やパイプをくゆらせていた頃は、それほど癌が目立たなかったのは、癌以外の病気に隠れてしまっていただけではなく、煙草を肺一杯に吸えなかったというのがあるのではという話。
紙巻き煙草というのは、どこでも手軽に煙草を吸えるようにした素晴らしい発明ではあるが、火を付けたまま歩き回って毒をまき散らすという悪癖まで生み出してしまった。紙巻き煙草という仕組みが健康被害を増大させたと思っている。
そして低タールという名前が付いた煙草が売り出された時期に、腺癌が増えているという。低タールなのに癌を増やしている理由がフィルターではないかという仮説。
低タール煙草が低タールであることの検出方法がひどいのは有名な話。フィルターのちょい上の脇に穴を開けてそこから煙を逃がしているから人間が吸い込む煙の量が減るという。計測時には穴を塞がないように慎重にセッティングされているけど、フィルターの部分って指で挟むからその穴も塞がるんだよね。
さらに、この研究ではその穴からも空気を吸い込むことで、一気に肺まで煙を送り込む効果が生まれているという指摘。計測時には人間みたいに強力に吸い込むような計測器使わないですからね。なるほど、言われてみればその通りだ。
そのほかにも面白そうな発表が学会では出ているみたいで、これからの報道が楽しみです。